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第47回マカオグランプリイギリスF3 最終戦 シルバーストンGPコース
イギリスF3 第13戦 スパ・フランコルシャンイギリスF3 第12戦 スネッタートン
イギリスF3 第11戦 シルバーストーンマルボロマスターズ オランダ ザンドボード
イギリスF3 第10戦 クロフトイギリスF3 第8戦,9戦 ドニントンパークGPコース
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フランスF3 第8戦、9戦 スパ・フランコルシャン

 今回は、秋のFIAインターナショナルF3のスパ戦へ向けてのデータ収集の為、フランス選手権の第8戦、9戦のスパへの参戦である。イギリスからは、琢磨の所属するカーリンモータースポーツ、スチュワートレーシング、ローワンレーシング、プロマテクメの計10台が遠征してきた。ちなみに遠征組にはチャンピオンシップポイントは与えられない。タイヤはフランス選手権用のミシュラン(ポー戦とは別仕様)を使用する。
 琢磨としては、ポーの雪辱と前戦のフライング騒動の鬱憤を吹き飛ばす為にも是非とも勝ちたいレースだ。



■7月7日 フリー走行
 スパと言えばスパウェザーと言われるほど、天候が安定しない事で有名だが、この週末もまさにスパウェザーで目まぐるしく天候が変わった。しかも寒い。フリー走行は1時間の1回だけだが、生憎のウェットコンディションとなった。前回不調だった試作品ダンパーは再改良版が登場し、今度こそはと期待したのだがまたまた不発。まだまだ熟成が必要なようだ。使い古しのタイヤで走ったせいもあって6番手でセッションを終えた。


■7月8日 第8戦 予選
 フランス選手権のダブルヘッダーはイギリスとはスケジュールが異なり、土曜の午前に第1レースの予選、午後に第1レースの決勝を行い、日曜も同じスケジュールとなる。イギリスよりも理解しやすい。
 この予選はエイボンとミシュランの違いに悩まされ、昨日一度もドライで走れなかった事も悪影響を与えているようだ。思うように走らないマシンを懸命にドライブしても8番手が精一杯。それでもトップと同じ2分14秒台へ持ち込んだのはよく頑張ったと思う。PPはフランスのティアゴ・モンテイロが獲得した。



■第8戦 決勝
 決勝までに大幅なセッティング変更を施し決勝へ望む。グリッドに整列する前に2周のウォームアップラン(ホームストレートは閉鎖されタイムは計測不可)があり、好感触を得る。スタートはいつも通りのロケットスタートを無事に決め5位へ、1周目の最終コーナーで多重接触?があり、シェクターとカーティケヤンはリタイヤ。福田はFウィングにダメージを負ってペースダウン。直後のホームストレートで琢磨にパスされる。これで2位までポジションアップ。この混乱でトップのモンテイロとの差は広がったものの、琢磨は復調になったマシンで徐々にギャップを削り、5週目にはモンテイロにロックオン。私の観ているバスストップシケインで完璧なオーバーテイク(本当にキレイなオーバーテイクで安心して楽しめた。私もしっかりと写真に収めた。)を決め首位へ。モンテイロはオコネルにもかわされ脱落。後はオコネルに1周あたり1秒前後の差をつけて余裕のチェッカーフラッグ!1ヵ月半ぶりの勝利を挙げた。(私が琢磨の優勝を直接観る事ができたのは97年冬のカートレース以来だ!)しかもファステストラップのうれしいオマケ付。2位は復活?したM・オコネル、3位は実況マンお気に入り、フランス期待の星、J・コシェであった。(フランス選手権の場内実況はコシェが活躍すると大騒ぎなのだ!)


■7月9日 第9戦 予選
昨日得られた貴重なデータのおかげで今日は予選から好調で2番グリッドを得る。PPはコシェが意地を見せて奪取。スパはコシェの名が響き渡った。予選の後、本格的な雨模様になり、コースはヘビーウェットコンディションへ。


■第9戦 決勝
 昼頃から降り始めた雨は午後も降り続き、ウォームアップランではかなりの水飛沫が舞い、かなり危険なコンディションだ。
 スタートはまずまずだったものの、コシェは琢磨を意識しすぎて失敗。難なくスタートでトップを得て、オゥルージュを駆けあがり、ウォータースプラッシュの中に消えて行く。そして鬼神のドライビング(クレイジー?)でオープニングラップで5.7秒ものマージンを築いて2周目のオゥルージュに突入!…したところで凄まじい勢いでスピンしてタイヤバリアに突撃してリタイア。私はてっきりマシンが壊れてスピンしたのかと思ってピットに帰ったところ、琢磨は全開でオゥルージュに進入したらアクアプレーニング(タイヤだけではなくマシンのアンダーフロアもろとも!)で突然コントロール不能に陥ったというではないか!私はあきれて何も言えなかった。レースは3番手スタートのカーティケヤンがコシェをかわした後、他車のクラッシュによりセーフティーカーが導入されるが、赤旗中断。悪天候の為、そのままレース成立となった。しかし最も驚いたのは1周しか走っていない琢磨がファステストラップを記録していた事だ。通常ゼロスタートの1周目にファステストラップなんてまず有り得ないのに、そのうえ2番時計よりも5秒も速い!あと2周で勝てたのに非常にもったいない事をしてくれたものだ!これで益々琢磨のクレイジーぶりが有名になってしまうだろう。そして琢磨は、さらに鬱憤を募らせてスパを後にしたのだった。


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