佐藤琢磨、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから2012年IZODインディカー・シリーズに参戦

2012-02-03 15:27:26

2012年2月3日、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、2012年IZODインディカー・シリーズのドライバーに佐藤琢磨を起用することを発表しました。琢磨は、同チームがエントリーする2台のうち、No.15をつけたダラーラ/ホンダ/ファイアストーンのマシーンに乗り、今シーズンに挑戦いたします。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは3度のCARTシリーズチャンピオンに輝くボビー・レイホールが率いるチームで、米国人気トークショーの司会者デビッド・レターマン、ニューマン・ハース・レーシングの元共同オーナーのマイク・ラニガンが共同オーナーを務めています。

1992年の設立以来、CARTシリーズやチャンプカー・シリーズでチャンピオンを含む数々の栄冠を勝ち取ってきましたが、2008年以降はインディカー・シリーズへのスポット参戦に活動を絞り込んでいました。

しかし、2012年にシャシーとエンジンが一新されることを機に、ホンダ・エンジンを搭載してインディカー・シリーズにフル参戦することを決定し、インディアナポリスにインディカー専用のファクトリーを新設。同時に、スピード・実績・経験をバランス良く兼ね備え、チームを勝利に導いてくれるドライバーを探してきましたが、この度、これらの期待に全て応える資質を持つドライバーとして、琢磨の起用が決定しました。

F1で7シーズンを経験した琢磨は、2004年F1アメリカGPでの表彰台獲得など、数々の輝かしい成績を勝ち取っています。2010年からはKVレーシング・テクノロジーよりIZODインディカー・シリーズに挑み、参戦2年目にして4位フィニッシュを達成したほか、2011年の第8戦アイオワと第10戦エドモントンでは日本人ドライバー初のポールポジションを獲得するなど、初年度に経験を積んだサーキットでは特に目覚ましい成長を示しました。

【ボビー・レイホール(共同オーナー)のコメント】
「琢磨の参加を非常に嬉しく思うとともに、琢磨と一緒に今シーズンを力強く戦っていくことができると信じています。経験のあるドライバーを迎え入れることはもちろん大切でしたが、それと同時に予選でフロントロウを獲得できる力を有するドライバーも必要でした。そして琢磨は、この両方の期待に応えてくれるドライバーであり、勝利のチャンスをつかみ取ってくれると信じています。私は、過去2シーズンの間にインディカーで大きな成長を成し遂げた琢磨とともに、チームを勝利に導いていくことができると自負しています」

【佐藤琢磨のコメント】
「この新しい一大プロジェクトのドライバーとしてボビーが僕を選んでくれたことをとても誇りに思います。このチームは大きな可能性を秘めているだけではなく、偉大な歴史と素晴らしい戦績もあわせ持っています。新しいシーズンへのモチベーションは非常に高まっており、開幕戦が待ちきれません。全てのチームが新しいマシーンを走らせることになる今季、勝利に必要なスピードを僕たちもすぐに手に入れられるものと確信しています」

【レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング】
1992年よりインディカー・シリーズにフル参戦。2008年には、ライアン・ハンター・レイが7位でシリーズを終了し、同チームのドライバーは11年連続でトップ10を上回る成績を収めるという快挙を達成した。2008年からはスポット参戦となっていたが、2012年シーズンからフル参戦を再開する。同チームは1992年のインディカー・チャンピオンシップに輝いただけでなく、2004年にはインディ500でも優勝するなど、数々の栄冠を勝ち取ってきた。

現在、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは最初のプレシーズンテストに向けた準備を進めており、3月にセブリングで開催されるインディカー・シリーズのオープンテストに参加する予定。2台目のマシーンも完成間近で、こちらもプレシーズンテストの参加を目指している。スポンサーやドライバーに関する正式な発表は間もなく実施する予定である。