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Formura-3 PAU 6月5日
戦いが終わっても束の間の休息など戦う男にはない。などとかっこつけてみたけど、今週は連続でクロフトからそのまま南フランスの伝統の一戦、市街地レースのPAUに旅立った。前回のクロフトはバンクホリデーの月曜日のレースだった為、トラッキーはレース終了と共にそれこそ休む間もなく旅立っていった。 思えば昨年はサイモンと二人でワークショップから20時間かけてトラックで移動したっけ。今回はその20時間プラスすることのクロフトからの5時間もかかるわけやね。大変だ~。そういえば昨年のポーのレースは自分がワークパミットをとって、初の海外に出て正式にパスポートにスタンプを押してもらって、やっと不法労働者から堂々と働けるようになった記念すべきレースやね。 早い物であれからもう一年たってしまったんやね。年をとるわけや。 本当は今回も自分としてはトラックでの移動を希望していたんやけど、今回はもう一人のトラッキーのリチャードとサイモンの二人での移動と言うことで却下された。 自分としては飛行機でのあっという間の移動よりも、トラックであっちこっち見ながらの~んびりと、しかしどたばたいろいろな事件を味わいながらの移動の方が面白いし、何よりも話のネタになるのでそうしたかったんやけれども・・・ しかし、ここイギリスでは日本と違ってF-3と言えども仕事分担がかなりはっきりしていて、メカニックは、荷物の積み込み積み下ろし、ピット設営等はトラッキーの仕事として、あまりやらない。その為に移動も、トラックよりもかなり遅くのサーキット着となる。 しかし、自分としては長年の貧乏性の為か、とにかく全てを自分で把握して行いたい、という気持ちが強くある。その為、本当はトラックでの移動で、誰よりも早くにサーキットに到着して、サーキットの雰囲気を自分の物にして、気持ちを戦闘モードに早く切り替えてコンセントレーションしたいんや。もちろん自分達が使用するピットは自分で作る。この方が仕事に対しても一歩前向きになれるんやね、これが。誰よりも早く。自分自身で。でも今回はそれが出来なかった。ちょっと残念。それに何よりも飛行機に乗らなくても良いっていうのが何よりもの魅力やね。あんな物が空を飛ぶなんて・・・だめでしょう。
そんな不安を胸に抱きながらやってきましたヒースロー。あんな物が空飛ぶなんて・・・ 飛行機で熟睡できるように昨日は徹夜したし。その甲斐あって、乗ってすぐに熟睡。離陸も着陸もGone completely。フランスまでの約2時間の間、一切の記憶も無し。 完璧なBrilliant planやね。しかし、せっかくの機内食やコーヒーが口に出来なかった事が唯一の失敗か。 フランスはToulouse空港に降り立ち、そこからPAUまで、約1時間45分のロングドライブでPAU入る。まず始めにチェックインして戦闘服? 特攻服? いや、カーリンユニフォームに着替えてパドックに向かう。 昨年と同じ公園の広場にトラック、オーニングは立っていた。オーニングは先発したトラッキー部隊のサイモンとリチャードの二人によってほぼ完成状態。ご苦労様。ありがとう。そして皆で残った仕事を片付け、本日の仕事は終了。明日はマシンのチェック、セットアップ等行う。なんと言ってもマシンはクロフトのレースを終了したままの状態。な~んもしてない。仕事が一杯残ってるで~! そしてそのトラックの中にはスペアが一杯。おいら達は昨年のマシンをバラして、モノコックのスペアまで用意するという完璧なスペアパーツの用意をしてきた。用意周到ってやつかな? しかし、あるとそれを使いたがるドライバーが居るから・・・良いのか悪いのか。彼には内緒にしておこうっと! まっ、物があるからって使いたがらないでネ。お・ね・が・い。琢磨君!
今の時期、PAUは花粉がひどく、自分を含めて数人が花粉症にやられてしまった。目は痒いは喉はむずがゆいは、鼻は詰まって鼻水だらだら、くしゃみは止まらない。早速薬屋へ走ったが、そこはフランス。すでに店は閉まっていて、今日は駄目。明日の朝、朝一で駆け込むしかない。 しかし、いつも思うけど、フランスってちょっと海を越えただけなのに、途端にお姉ちゃんが綺麗になるね。着ている服もあかぬけていてセンスが良いもの。さっきバーの前を通ったお姉ちゃんなんて、龍の絵が入って袖の所に、大きくなんか見覚えのある字が書いてある。 “御食事処”・・・まっ、いろいろと。フランスは漢字ブームか? 町のあちこちで訳の分からん漢字を書いた服が売っていたり、着ている人が妙に目に付く。単なるデザインか? 日本の暴走族みたいやね。それで思い出したけど、ホテルの前のオープンカフェでくつろいでいると、ちょっと前の日本のような錯覚にとらわれる。窓を全開にして、カーステレオのボリュームを全開でボンボンボン! とやかましい車やマフラーを直管にした、やかましいバイク、スクーターがクォ~ン、ブィ~ン! とやかましく走っている。 そして自分達の座っている間を歩行者が通り抜けて行く。綺麗でセクシーなFoxy ladyや薄着のお姉ちゃんが通るたびに拍手喝采、声をかけまくるイギリス人。まったくもう。しかし、以外に英語が通じないものやね。ディナーに行ってもフランス人が英語を分らないというのも見ていて不思議な感じや。
次の日は予定通りマシンのチェックとセットアップを行っていく。その中で花粉と戦いながら仕事を進める。が、自然と生理現象には勝てずに、仕事をほかして薬屋へ駆け込み、薬物を使用する事に。これでまた薬付けの体になってしまった。 そして気温もイギリスとここ南フランスのPAUとではまったく違い、久し振りに“暑い”と感じた。アッ、何か懐かしい気持ちが・・・ そしてオーガナイザーから各マシンにカーナンバーが配布された。我がカーリンの琢磨君は何とカーナンバー2番。エッ、2番? あれ、1番は誰? ふと隣を見るとAnthonyのマシンに憧れの1番が・・・実力で勝ち取った1番や無いけれども、やっぱりどうせなら1番の方が良かったのに。1番。欲しい欲しい欲しい・・・駄目? 地面に寝転がって手足をバタバタさせてみたけど、やっぱ駄目みたい・・・欲しいのに・・・トホホ。
仕事も無事滞りなく終わり、ホテルに直行! 今日は肉や! ホテルの向かいにあるステーキ屋に決定! パチパチパチ。外から見た店の雰囲気や看板の雰囲気はステーキ屋ではなく、なんとなく焼肉屋のイメージがあるが、そこはやっぱりブリティッシュとは違いフレンチの本場ステーキ屋。久し振りにホンマ美味しい牛のステーキを本場のブルー(レアよりも焼かない)で食い倒してきたで~。しかし、イギリスでブルーと言うとミデアムレア位で、しかもなぜか本当に血が滴ってきたりするけど、ここで食べたステーキはホンマ、ブルー。しかし、血は出てこない絶妙な焼き方。おまけに表面には焦げ目が付いているくらい。さすがやね。鉄人阪井もびっくりのフレンチの出来事でした。(古いネタや・・・) この調子で(どんな調子?)明日のテストも一発やったるで~!(やっちゃだめやけど)
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