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British F3 Rd.5/6 Donington
前回のレースでの反省の元、マシンを徹底的に見直し、チェックし直して根性決めてやってきたのは昨年初ポール(それもWポール)を獲得した思い出の、そしてげんのいいサーキットや。 言いがかりはつけられたけど・・・しかし、火曜日のテストも絶好調。ここで一気に流れを変えなくては!
今回は金曜日に移動でDoningtonにやってきた。今日は前回のテストとはまったく違い、気温が高くかなり暖かい。テストの時はかなり寒かったのに・・・同じ週なのにこうも違うとは。 しかし、こういうテストとはまったく違う気温や条件の時こそ過去のデータが重視され、データの蓄積されているかどうかが重要になってくる。 過去のデータからどこを引っ張り出すか? データがしっかりと蓄積されていればどんな状況になってもそれに合わせて的確なセッティングができる。 データの蓄積? 我がカーリンの一番苦手としている分野かも知れない・・・? 大丈夫か~ぁ?
しかし、ここDoningtonのレースは何が何でも絶対落とせない。 ここでミスったらシーズンの大きな流れがかなりまずくなる。 ドライバーにとってというよりもチームにとって踏ん張りどころや! ただ、チームにその緊張感がまったく無いのが心配やけど・・・とにかくがんばろう。失っている流れはここで必ず取り返してやる!
今回のレースはガレージがGTが使用する為F-3はガレージが無い為チームはオーニング(トラックに備え付けられる大型のテント)を立てる事に。 これが結構面倒臭い。いつもの床にフロアをひいて、周りをぐるっとパネルで飾るのやけど、それにテントまで。当然オーニングの中はいつもどおりのフロアとパネルを使用する。 おまけにカーリンは3台体制の為、トラックの右側にチャンピオンクラスの2台用のテント、左側にスカラシップクラスの1台用のオーニングを立てる事に。 まずはピット作りからがんばろう! まずはトラックの洗車から・・・
一夜明け、いよいよレースの結果を左右するであろう予選が始まる。 今日は朝から快晴!いつもテストでもレースでもいかにもイギリスらしくどんよりとした天気やったけど、やっとこれで快晴の下レースができる!と、思っていたのやったけど・・・
まずは車検場にいつものようにマシンのチェック。マシンがしっかりレギュレーションに合致していることを確認してテントに戻る。 このテントから車検場までは駐車場を通る為、タイヤにごみや傷が付かないように注意して押していく。だったら車検場でタイヤを変えるようにしたら?って? そうなんです。その通りなのですが、ま、いろいろな事情がありまして。 そして、当然路面もがたがた。押すのはJohnとおいらの二人だけ。腰にくるんですわ。 まったく年は取りたくない物です。
そして予選開始。その時もヨイショ、ヨイショとマシンを押しての移動。 そうしてガレージ前にたどり着くとさっきまでの青空はどこにやら。辺り一面真っ黒な雲が広がっていく。や~な予感が。
しかし、ドライのまま予選はスタートする。しかしすぐに雨が落ちてくる。 今回もまたもや不安定な天候に振り回されてしまった。 まずは路面。こいつはすこーしだけ濡れている。しかし、その雨はすぐに上がり、また太陽が顔を出してきた。 おまけに今日はかなり風も強い。そのおかげで路面はどんどん乾いて行く。 琢磨君はすぐにポジション-1を叩き出す。しかし、サインボードにP-1を入れて出そうとした途端P-2そしてP-3と目まぐるしく順位は入れ替わっていく。 この間1LAPして再びホームストレートに戻ってくるまでにポジションを7番まで落としてしまう。現在のポジションはP-7。 いつも思うけどこのポジションがコロコロ変わる。サインボードはそりゃもう大忙しさ! そして最近お約束になってきたいきなりの黄旗。 その為マシンはいったんピットイン。それと時を同じくしてまたまた雨。それもかなり大粒の雨が降ってきた。 しかし、秋の空ではないけど女心と何とかで今日の天候はかなり変わりやすい。 再びコースイン。またも路面はどんどん乾いていく。こうなったらトラック上に長くいて走りつづけた者勝ちや。 そして次の周、遅いマシンを交しながらなんとかP-2を出す。 そしてクリアラップを見つけてタイムアタックに入る! が、ここで赤旗が提示されてピットイン。マシンはすぐにコースインできるようにピット前には止まらずにピットロード出口で待機する。 自分たちはピットからピットロード出口まで走る走る。Johnとおいら。 重いジャンプバッテリーを抱えて走る。
ここでちょっと一悶着。ピットロード出口で並んでいると、オフィシャルがマシンを2列に並べなおす。そこでGianmaria Bruniに向かってBoyoが琢磨君を先に行かせるように言った所、Bruniのエンジニアが駄目だ。うちが先に行くと言い出した。 Boyoは琢磨君を先に行かせようとBruniのマシンの前に立って動こうとしない。 そうすると今度はBruniのエンジニアもまた琢磨君のマシンの前に立ってお互い動こうとしない。オフシャルも困っているようや。 そしてまたJohnを始めBruniのメカニック達も呆れ顔。まるで子供のけんかのような意地の張り合い。後ろのドライバー達も困ってるっちゅーねん。 挙句の果てはBruniのエンジニアはBoyoをよけてコースインしようとした自分のドライバーに轢かれそうになるし。 ま、そんな子供の喧嘩に関係なくドライバーは落ち着いてコースイン。 さすが琢磨君。コンセントレーションができてまんな~。あたりまえやがな。
雨も上がり、予選残り時間は8分。よっしゃー、ここで一発逆転のタイムを!と、思っていたが、しかし、今日の天気は気まぐれそのもの。タイミングを見計らったかのようにまたしても雨が降り出す。 いったい何やねんこのタイミングの悪さ。自分の日頃の行いやろうか。 結局まともなタイムアタックができぬままセッション終了。 今回は天気と渋滞にほんろうされた予選やった。 予選2番手と言えば悪くないポジションやけど、速さを身上とする琢磨君にとっては到底納得できないポジションや。ポールを取ってこそ速さの証明である。 特に琢磨君にとってはそれが一番の武器でもある。 予選2位と言うのは本当に悔しい。この悔しさを午後の予選、明日のレースへとぶつけよう!
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第1レース予選 |
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POS |
NO |
DRIVER |
NAT |
TEAM |
CAR |
TIME |
1 |
03 |
Andre Lotterer |
GER |
Jaguar Racing F3 |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:28.853 |
2 |
06 |
Takuma Sato |
JPN |
Carlin Motorsport |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.076 |
3 |
01 |
Derek Hayes |
GBR |
Manor Motorsport |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.180 |
4 |
08 |
Gianmaria Bruni |
ITA |
Fortec Renault |
Dallara F301 Renault Sodemo |
1:29.279 |
5 |
27 |
Jamie Spence |
GBR |
Duma Racing Ltd |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.317 |
6 |
17 |
Paul Edwards |
USA |
Alan Docking Racing |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.395 |
7 |
05 |
Anthony Davidson |
GBR |
Carlin Motorsport |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.422 |
8 |
02 |
Jeffrey Jones |
USA |
Manor Motorsport |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.428 |
9 |
10 |
Ryan Dalziel |
GBR |
RC Motorsport |
Dallara F301 Opel Spiess |
1:29.528 |
10 |
14 |
Matt Davies |
GBR |
Team Avanti |
Dallara F301 Opel Spiess |
1:29.571 |
11 |
04 |
James Courtney |
AUS |
Jaguar Racing F3 |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.594 |
12 |
09 |
Nicolas Kiesa |
DEN |
RC Motorsport |
Dallara F301 Opel Spiess |
1:29.743 |
13 |
15 |
Milos Pavlovic |
YUG |
Team Avanti |
Dallara F301 Opel Spiess |
1:29.847 |
14 |
18 |
Andy Priaulx |
GBR |
Alan Docking Racing |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.887 |
15 |
21 |
Mark Taylor |
GBR |
Manor Motorsport |
Dallara F301 Mugen-Honda |
1:29.903 |
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