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木曜日はマシンのセットアップとピットの残りの設営、タイヤ、ガソリン、カーナンバー冠スポンサーのステッカー等普段のイギリス選手権とはちがった物を使用する為、それの変更に費やした。特にタイヤはここMastersではBridgestoneのタイヤを使用する。このタイヤは昨年よりもフロント、リアともに10mmワイドになっていて基本的には日本のF-3で使用しているタイヤと同じ物だがZandvoortスペシャルと言う事でコンパウンドはかなりソフトなものを使用してあるそうだ。当然タイヤの細かいサイズ、径、構造等我々が普段使用しているAvonタイヤとは根本的に違う為、一度ワークショップでセットアップしたマシンのをこのBSタイヤでその誤差を修正する為のセットアップを行う。基本的にはワークショップで基本セットを出している為、それ程大掛かりな物ではない。ま、確認と言う所だろうか。その為、今日は比較的リラックスしたのんびりとした雰囲気の中仕事は進んで行った。あちらこちらのピットでも同じように仕事をしている。そしてチームによってはマシンをピットロードに出していたり、ピットの中も今日はそれ程緊張していないのでイギリス以外の他の選手権を戦うマシンをつぶさに見て回った。いろいろなマシンやピット作業、ピット内の配置、工具等見るのは本当に楽しい。マシンを見るとやはりチームによっていろいろ違っている。このマシンを見て回るとそのチームのまたは担当しているクルーのエンジニア、メカニックの考えが分る。何を基本としているか、何をメインにしているかこだわりが見えてくる。マシンを仕上げながら何を考えどのようにマシンをしたいのか見て回るだけでも興味は尽きない。本当に自分にとっても勉強になり刺激にもなる時間だ。このような時間を大切にしたい。後々になってこれらの事が自分の財産となっていくのだから。そして我々の仕事も順調に終わり最後に車検場までマシンを押して行き、オフシャルのゲージで総重量と各部のレギュレーションに合致しているかのチェックを行い無事に終了。ピットに戻ってマシンにボディカバーをかけて本日終了となった。いよいよ明日から戦いは始まる。明日に備えて今日はリラックスしておかなければ。 しかしホテルに帰るとJohnが今日はアムステルダムに行きたいと言い出した。オランダと言えばチューリップに風車、そしてあの超有名なアムステルダムだろうという理論みたいだ。明日から走行が始まるから行くのは今日しかないと言って聞かない。それではという事で、遅くても12時前にはホテルに帰ってくるという条件付で一緒に出かける事になった。ホテルでタクシーを呼んでもらいタクシーに二人で乗り込み約1時間弱で魅惑の都市アムステルダムへ。アムステルダムのレッドラインに到着したのは7時をちょっと回った所。そう! ここはあの飾り窓のある世界一の魅惑都市。この風俗都市は通りを1つ隔てただけでごく普通の町並みになっている。しかしその建物の反対側にはこの世の町とは思えない天国のような町並みに表情を変えている。極楽浄土ってやつか? ここは街ひとつまるまる風俗街。吸うと気持ち良くなり笑いが絶えなくなる葉っぱや、粉、きのこ、そして注射。そして何よりお姉ちゃんと個室で仲良く気持ちいい事ができる国で許可された国営の風俗街だ。国営という事はあの窓の中で手を振ったりポーズを決めている綺麗なお姉ちゃんたちは国家公務員としての資格があるのだろうか? あいにくそれをレポートする機会にはありつけなかったけど気になる所やね。他にもいろいろH関係のお店や薬関係のお店が一杯あり、こんなんホンマに許されていいの? これは現実か? いくらなんでもこれはまずいでしょう? というような雰囲気がある中おいら達二人はその中央にある川沿いを歩いていた。するとな~んか見覚えのある顔をしたメカニック連中があそこにもここにも。みんなどこのチームも考える事は一緒やね。そしてもっと驚いたのはその中を家族連れで普通に歩いていたり小学生のような子供達も普通に飛び跳ねている。観光客も一杯いるし。おいおい、いくらなんでも子供連れではここはいかんやろ。と思いながら我々は何も買わずにあくまでもウインドウショッピングだけで道の脇の飾り窓には手を振る魅力的なお姉ちゃんがいっぱいの町を後ろ髪を引かれる思いでホテルへと帰っていった。後ろ髪を引かれる思いと言ってもJohnには後ろ髪所かな~んにも髪の毛が無いから引かれなくて済んだという話も・・・ま、ここでリラックス出来たので明日からはガンガンレースだけに集中して戦闘モードに切り替えて集中してやる!
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