1日が終わり、そして新しい1日が始まる。今日はテスト日である。朝起きてサーキットへ出発。今日はとにかく寒い。スコットランドはもう真冬か? まだお盆だというのにこの寒さ。夏は何処へ・・・。Johnが一言呟いた。「スコットランドには生まれて初めて来たけど、今回が最初で最後に訪れたスコットランドになるだろう。」と。そんな寒い中で始まった1日目の走行は、45分間が3回のセッションとなる。ここはサーキット全長が短いためチャンピオンクラスとスカラシップクラスとは別の時間帯での走行だ。そして今回は、予選はもちろん決勝レースさえもこの2つのクラスは別のレースとして違うセッションでのレースとなる。とにかくそんな感じでテストセッションスタートとなり、タイムを順調に縮めて一回目の走行は滞りなく終了。マシンをオーニングに引き上げる。さ~てと次のセッションに向けてっと・・・エッ、デフ交換? 1時間しかないのに・・・他にも仕事は諸々と。もたもたしている暇は無い。もう慣れた物でJohnと二人でパパッとこなして、余裕をもって2回目のセッションに望む事が出来た。しかし2回目のセッションもセッティングがなかなか決まらずマシンはあっちこっちでぴょんぴょん飛び跳ねている状態にも関わらずP-2のタイムを叩き出す。まったくもう、琢磨君ったら。どんな状態でも帳尻を合わせてしまうんだから。本当琢磨君の才能には驚かされてばっかりだ。あの状態でこのタイム。こりゃちょっとセッティングがコースに合えば・・・コースがマシンに合えば? 余裕で行けるぜィ! くれぐれもToo mutchにならないように・・・。などとインターバルで狸の皮算用をしながら仕事を進めていると、いつの間にか空に雲は無くなり空一面青空が広がっている。雲が無くなり太陽が顔を出すと北の果てのスコットランドとはいえ心地よい、本当に気持ちの良い暖かな気温になって来た。一度晴れ渡ると日本で言う所の秋晴れ、晩秋のような感じで雰囲気と気温的にな~んか秋に開催される運動会を思い出す、そんな感じだ。心地よい暖かさにフリースを脱いで仕事をする。アー、気持ち良い。と、思っているとあちらこちらから雲がやってきてお日様を隠してしまった。さ、寒い・・・そんな感じの繰り返し。今日はいったい暑いのか寒いのか? どっちや! わからん。ま、どっちでもいいか。そんな着たり脱いだりの繰り返しをしながら迎えた3回目の走行。マシンを押してオーニングからピットロードまで行く。そこで琢磨君がマシンに乗り込みエンジンスタート、コースに出て行く。3回目は赤旗も出ずに周回を重ねる。しかしその為、ガソリンが無くなり?P-IN。しかしここでいつものドタバタが少~しあってスムーズに事は進まなかった。そして再びコースインした時には残り1分。間に合うか? しかしタワーでチェッカーが振られている。ダメやった・・・しかし、まっ、タイムはそこそこ出ているし今日のフィーリングを分析して土曜日の予選に備えよう。

金曜日は走行が無くマシンのメンテナンスだけの為、朝は比較的ゆっくりと出来た。ブレックファーストもいつもよりもかなりゆっくりと味わいながら食べてっと、いいね~ぇ。こういうのもたまには。そしてサーキットでも焦る事無くしっかりと1つずつ確実に仕事を終わらせていく。そして昨日の激しい走行でフロアはボロボロの為、総取り替えの予定が・・・なっなに~ぃ、フロアのスペアが無いだ~ぁと~ぉ? それならダラーラのパーツ屋さんから・・・ってイギリスのダラーラの代理店ってうちらやん。そこが持っていなくてどないするの? このフロアではちょっとレースには使えへんで。
そこでチームはよそのチームにパーツを借りに行く事に。パーツ屋がよそのチームにパーツを借りに行ってどないするん。まっ、無いよりもいいか。そしてその努力?の甲斐合って匿名希望の某“M”スポーツから2台分のフロアのスキッドプレートを借りる事が出来た。しかしこのスキッドプレートは、チームが自分達で製作しているようだ。そのパーツを見たカーリンのお兄ちゃん達は「こいつら我々からパーツを買わないで自分達で作ってやがる。まったくしょうがねーな。」などと借りてきたくせに文句を言っている。自分達が無いのが悪いんや。
まっ、今日の仕事はそんな感じ(どんな感じ?)で滞り無く終了。今日は仕事も早く終わってホテルへと帰って行った。そしてホテルでは、今日くらいは少しだけリラックス出来た事もあり、お風呂タイムもいつもはシャワーだけやけど、今日くらいにのんびりとした日くらいはシャワーではなく湯船にゆっくりと浸かりたい衝動に駆られてしまい、バスタブ1杯にお湯をはり、何故かバスルームに置いてある黄色いアヒルの親子のおもちゃを湯船にプカプカ浮かべての~んびりとリラックスた~いむ。しかし一緒にお風呂に入っているのがアヒルのおもちゃで無くって、綺麗なお姉ちゃんやったらもっとリラックスできるのに。残念。一緒にお風呂に入ってくれるお姉ちゃんは何処に・・・
そして夕食は今日もホテルのレストランで食べた。ここのレストランはやはりイングランドではなくってスコットランドの為か結構美味しい。初日はサーロイン、昨日はフィレステーキをそれぞれブルーで、しかしこれが美味い。そして今日は珍しい所でトナカイのステーキを美味しく頂きました。初めて食べたトナカイは・・・とっても美味でした。しかしこれでサンタさんを敵にまわしてしまったかも。今年はサンタさんがプレゼントを持ってこないかも・・・って、毎年俺の所には来てへんっちゅ~ねん! そんな事を考えながら枕もとには靴下をぶら下げてサンタさんを待ちつつ・・・明日は予選。明日は朝早いからもう寝よ~っと。おやすみなさ~いぃ。Zzzzzzzzzzz・・・・・・

テスト
POS NO DRIVER NAT TEAM CAR TIME
1 04 James Courtney AUS Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 47.363
2 06 Takuma Sato JPN Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 47.447
3 05 Anthony Davidson GBR Carlin Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 47.550
4 18 Andy Priaulx GBR Alan Docking Racing Dallara F301 Mugen-Honda 47.559
5 21 Mark Taylor GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 47.699
6 01 Derek Hayes GBR Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 47.759
7 03 Andre Lotterer GER Jaguar Racing F3 Dallara F301 Mugen-Honda 47.762
8 08 Gianmaria Bruni ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 47.792
9 20 Rob Austin GBR Menu Renault Sport Dallara F301 Renault Sodemo 47.924
10 14 Matt Davies GBR Team Avanti Dallara F301 Opel Spiess 47.954
11 02 Jeffrey Jones USA Manor Motorsport Dallara F301 Mugen-Honda 47.983
12 27 Jamie Spence GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 48.127
13 07 Alex Gurney ITA Fortec Renault Dallara F301 Renault Sodemo 48.146
14 11 Bruce Jouanny FRA Promatecme UK Dallara F301 Mugen-Honda 48.240
15 28 Ryan Dalziel GBR Duma Racing Ltd Dallara F301 Mugen-Honda 48.444
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