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そして迎えた第2レース。このレースは各レースでみんな暴れ回って、アクシデント多発に次ぐ多発で、スケジュールは遅れに遅れてしまった。タイムレースなのにスケジュールが遅れたらあかんちゅうねん。何の為のタイムレースや。 それに、ドライバーやチームに残りタイムをカウントするオフィシャル時計が、事もあろうかサインガードにヨイショとただ乗せられているだけ。半分コースに飛び出て半分サインガードに飛び出ていて、おまけに傾いてるっちゅーの。そんなとこにただ置いておいても、走っているドライバーはもとよりチーム関係者も、ジャガーのチームのメカニック以外(ジャガーのサインガードの隣に置いたあった)誰も見れへんて! 何の為の時計だか・・・その為に今回のレースはサインボードでの残り時間のカウントが難しかったっちゅうねん。間違えたらあかんし、かといってださなドライバーも困るしでホンマしっかりしいや! それはさておき、その為スケジュールは1時間以上も遅れてしまった。レース進行が始まったのが5時を回ってからやった。しかし、この時期イギリスは日がとても長く、夜9時を回ってもまだ明るいという状態なので、5時過ぎとはいえまだまだお昼のように明るい。いつもこれに騙されてしまうんよね。ホンマはとっくに遅い時間なのに・・・おまけに今回はまた、天候もイギリスとは思えないくらい晴れ晴れとした空の下のレース。本当に気分がいいものや。もちろんこのレースも勝ってもっと気分良くしたいものやね!
そのレース、まずはタイヤの選択から始まった。結局第1レースでの異物を拾った為の傷は、AVONでチェックしてもらったら内部まで達していると言う為、このタイヤは使用できなくなった。その為今回の使用タイヤは、予選2回目のおにぎりタイヤを別の物に変えた為、右前がテストで使用したタイヤ。左前は予選で使用したタイヤ。そしてパンクしたリアの左は、2回目の予選で使用した右タイヤを左にローテーションして使用。右は、第1予選と第1レースで使用した右タイヤを裏組みして使用することになった。リアタイヤを裏組みする事によってタイヤの磨耗は助けられるが、キャンバーが違う為、始めに少し操縦性が変わってしまう。本当は少し走ってタイヤのキャンバー合わせと言うか、慣らしをしたいけど、このレースはスタート前のウォーミングアップが無いので仕方がない。与えられた条件の中でどれだけベストを尽くす事が出来るか。これもドライバー、チームのスキルである。
インターバルでマシンのデータとドライバーのインプレッションからセッティングを少し変更して、より一段上を目指す。次は予選4番手、2列目からのスタートだ。しかし、スタートさえ決めればマシンのセッティングは決まっている。誰も琢磨君にはついて来れないやろう。このレースはスタートがいつにもまして重要や。しかし、そこは琢磨君。持ち前のロケットスタートを決めてくれることやろ。自分は何の心配もしていない。自分は100%琢磨君を信用しているからね。
そして向かったグリッド。今回のグリッドはラッキーな事に1番と2番が横並び。そして3番と4番も横並び。言ってみればポールと4番の感覚はマシン一台分しかない。おまけに一列目と二列目は、マシンの間と間に後ろのマシンのグリッドがあるため、琢磨君の正面には誰もいない。右斜め前にマット・デイビスがいる。ということは3番手のドライバーは、右斜め前にポールのアンソニー、左斜め前に2番手のマット・デイビスがいるといった感じのポジションや。ということは3番手のポジションよりも4番手のポジションの方がスタートしやすい環境やね。お互い横一列やし。いいね。こういうグリッドも・・・って、第1レースの時と言ってる事がまったく違うっちゅーねん。いいのいいの。こういう頭の柔らかさ、自己中心的な考え方がおいらなんやもん! 本日3回目の握手を琢磨君とがっちりして(朝の挨拶は数に入っていません。どうでもいいけど)グリッドを後にする。 ピットロード入り口の所でJohnと自分は、スタートしてマシンが1コーナーに消えるまでここで琢磨君を見守りながら待機する。
今回もタイヤの組み合わせのバランスを合わせる為、第1レースにもまして激しくウェービング、加速減速を繰り返しウォームアップしてグリッドにつく。 琢磨君の視界の正面には誰もいないものの、斜め前方には2台のマシン、そして右側には一台のマシンが。しかし、このマシン達もスタートと同時に琢磨君にぶっちぎられる事やろう。
いつものようにレッドシグナルが点灯して、いよいよマシンの鼓動が一段と高くなる。 そしてグリーンシグナル点灯と共にそれは解き放たれた。矢のように勢い良く加速するマシン。その中でも一段と素早く1コーナーに消えていったマシンが・・・琢磨君のように自分には見えた。走ってサインガードエリアまで行き、急いでサインボードの準備をする。最終コーナーから一台のマシンが姿を現した。よっしゃ~! やったぜ! 琢磨君がトップでオープニングラップを制覇して帰ってきた。凄い。凄すぎる! 見事にスタートを決めた! そしてまたお約束のセーフティーカーの導入があったが、その後の再スタートも難なく決めてトップ独走。誰一人として琢磨君のペースについて来れる者はいない。そしてマシンはLAPを重ねるごとにその差を広げていく。ファーステットラップを更新しながら2位以下をどんどん引き離していく。琢磨君のミラーに映るマシンはこの時点で一台もいなくなった。 |
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