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しかし、原因は・・・なぜエンジンが突然フケなくなってしまったのだろうか。しかしその後になぜか復活して元通りになった。 原因を考える。まず初めに思ったのはフューエルフェード。今日は気温も暑く、それが起こったのもスタート直後の1番マシンが熱い状態。ゆっくりコースをフォーメーションしてグリッドに着き、止まった状態で待機。水温、カウル内の温度は上昇する。走り始めればラヂエターやカウルの中に走行中の風が通り冷却をする。しかし、それがまだ充分に機能する前の出来事でフュ-エルラインが温まっていて、そこを通るガソリンが温まりガソリンに気泡が混じったのかと思ったが、それならばエンジンがフケなくなるのではなくミスファイヤをおこしてエンジンがバラツクはずである。しかしエンジンはバラついていない。電気系? 接触不良? 原因はいろいろ考えられるが、全てエンジンがミスファイヤを起こしてバラつく症状や。 という事は・・・はっきり言って自分は電気は苦手や。と、言うよりも分らない。唯一自信が無いカテゴリーが電気なんやねこれが。(あ、もちろん英語も完璧に苦手です。あと綺麗なお姉ちゃんも。好きだけど・・・)日本にいた時もエンジンがミスファイヤをおこしたら、まず原因が電気かガソリンか判断して、ガソリンなら「よっしゃ~、俺に任しとけ! やったるで~。チャッチャとなおしたる!」と張り切ってやったが、もし電気系統だったらお手上げ。自信無さそうに「東名エンジンさ~ん。無限さ~ん。お呼びですよ~」とフェードアウトしていたくらいやから・・・ しかし今はそんな事を言っていられない。ミスファイヤではない。という事は、何らかのセンサー不良によるプログラムミスか? たとえばフューエルロックみたいになって、ガソリンがtoo muchでシリンダーに送り込まれたか、もしくは点火タイミングが進角しなかったとか、ノックセンサーが何らかの不具合を生じて点火タイミングを遅らせたとか? 萩原さ~ん。お呼びですよ~! とにかく今は時間との戦いである。原因は後から究明するとして、今出来る事、やれる事は全てつぶしておかないと! さぁ、何をやる。とにかく何は無くともECUは変えるでしょう。後は・・・エッ、それで終わり? あの~、センサーとかハーネスとかインジェクションとか変えたほうが・・・しかし、結局ECUの交換と何故かオイル交換。そしてそのオイルにメタルが交じっていないかどうか確かめてる・・・ あの~、これレーシングカーなんですけれども・・・もっと違ったチェックの方法があると思うんですけれども・・・それにもしエンジンだったら決して復活などしないはずやし。 おいおいそのオイルをBoyoが違う綺麗な入れ物に移してそこに"Alfa Romeo Boyo"と書いている。なんと自分の車に入れるんだとさ。 しかし、大きな原因の可能性のあるECUは交換した。これで大丈夫! だよね。とにかく自分は他に出来る限りのチェックを行ったが、決してこれでOKと言うものは決してない。しかし・・・
結果には原因があって、大抵前触れとか兆候があるんだけど、その時はなかなか気づかないものである。ましてや自分がやったとこじゃないと。しかしそれをしっかりと把握してチェックして、事前にリペアしておかなければ経験のあるメカニックとは言えない。それが出来なければメカニックでは無く、ただの部品交換屋になってしまう。甘えは許されない。何をどうしようと結果は出てくるのだから。
メカニックの仕事はどれだけ不安材料を消せるかが勝負だけど、限られた時間では全部は無理である。その中でどれを優先して行うか、経験と勘がものを言う時だ。前も言ったけど経験と勘ってあくまでも自分の中で過去のデータをいかに持っていて、それを引き出せるかって事やからね。
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