インターバルでは普通どおりのルーティンワークとマシンのチェック、アンソニーとの接触で壊れた個所の修理、グリッドに並ぶ際のバッテリーケース跳ね飛ばし事件の為のフロントウイング修理とタイヤパンクチャーによって車高が落ち、フロアを擦りながらの走行だった為、削れた所のリペアと忙しく仕事を進めた。時間はあまり無い。しかしマシンはキッチリと仕上げてやる! 自分とJohnの二人で。お願いだからBoyoは手を出さずにマシンのセッティングの方をしっかりやってね。こっちはいいから。お願い・・・その方が確実だし?

そしていよいよ時間はやってきた。本日2回目の決勝はオーニングからピットまでトラベルタイヤでの移動とした。あたりまえの事やけど本当はこれが普通なんやよね。異物がゴロゴロしているパドックをレース用のタイヤで転がしていく方が変やもん。とりあえず一歩前進したという事で良しとしよう。
そしてピットに到着したマシンのタイヤをレース用に履き替える。コースではF-3の前に行われたGTレースのクラッシュ回収作業、そしてそのGTが炎上してコースを壊した為、その改修作業でタイムスケジュールはかなり遅れてしまった。なかなかこの時間を待つのもつらいものがある。こういう時にドライバーのコンセントレーションの糸が切れてしまう事が多々ある。この時間をいかに過ごすか、リラックスするドライバー、コンセントレーションを保っているドライバーさまざまだ。これも1つのレースの中での重要な事である。オフィシャルからコースオープンの時間が告げられて琢磨君はマシンに乗り込み戦闘準備は整った。後はコースオープンを待つばかりとなった。“トラトラトラ”ってか? 奇襲かけてどうする・・・ペナルティをもらうだけやがな。
そして規則通りピットロード出口のシグナルが赤から緑に変わり、オフィシャルがグリーンフラッグを振る。各マシンは隊列を整えながら一台一台とオフシャルの合図と共にコースへと出て行く。ゆっくりとコースに出て行くマシンもあればスタート練習を兼ねてリミッターを当ててホイルスピンをしながら出て行くマシンとさまざまだ。そしてマシンはコースをゆっくりと一周しながらダミーグリッドにマシンを停める。今回は何もぶつけず無傷で琢磨君の指定席のポールポジションの場所へとゆっくりとマシンを停車させた。同時に我々はホイルのトルクの確認とタイヤプレッシャーのチェック等を行い、タイヤのチェックをいつもよりしつこいくらいに行った。タイヤに付いたゴミや石を取り除く。この作業はいつもと一緒だが、今回は(使用していないけど)虫眼鏡で覗き込みながらゴミを取り除くかのように念入りに顔をタイヤにくっつけるかのごとく凝視しながら行った。するとそのタイヤには何故かワイヤーの切れカスやメタルの破片が一杯ついていた。F-3のスタート前にアトラクションとしてバイクの曲芸を行ったのだが、そのバイクは思いっきりウイリーして後ろに(ナンバープレートを取り付ける所)メタル製のスキッドプレートを路面に擦り付けながらホームストレートを端から端まで何度も往復させてズーッと滑って行ったり、ドーナツをしたりするアトラクションを行っていた。その時の屑だと判明した。これは我々のマシンだけでなく全てのマシンに同じように着いているはずだ。確かに全て同じ条件だけれどもこれは危険ではないだろうか? 今後この辺りをオーガナイザーに一考してもらいたいものだ。

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